塚原美樹です。
試験勉強に限らず、新しいことを習得する際のコツを解説したシリーズ記事「試験勉強」。皆さんにとって、お役にたちそうでしょうか。
試験勉強のためのマインドマップの使い方について、今日も解説していきますね。
前回までは、テキストの内容を理解する手順について説明しました。
まず、全体像を捉え、次に粗く理解し、次に詳細を理解するという手順です。マインドマップも、少しずつ大きくしていくようにかいていきました。
ここまでで、テキストの内容はある程度つかめています。
今回は、さらに理解を深める方法を解説いたします。
1.復習を何度も行い、各内容の関連性をつかむ
前回、詳細を理解しながら作成したマインドマップはこんなものでしたね。一枚にはかききれないので、パーツごとに別のマインドマップも作成し、各々にナンバーをふるなどして、管理することをお勧めしました。
内容の詳細をかき込んだマインドマップ |
一つの科目を一とおり勉強し、何枚ものマインドマップができあがったら、それを順々に復習しましょう。
この時の復習の仕方ですが、これもやはり、細かいところから復習するのではなく、「大きなところから細かいところへ」という手順にしてください。
たとえば、一つの科目につき、以下のようなマインドマップができているとします。
- 第1章
- 第1章-1
- 第1章-2
- 第1章-3
- 第2章
- 第2章-1
- 第2章-2
- 第2章-3
- 第3章
- 第3章-1
- 第3章-2
- 第3章-3
- 第4章
- 第4章-1
- 第4章-2
- 第4章-3
「大きなところから細かいところへ」を原則にした場合、復習の順序は、以下のようになります。
- 第1章
- 第2章
- 第3章
- 第4章
- 第1章-1
- 第1章-2
- 第1章-3
- 第2章-1
- 第2章-2
- 第2章-3
- 第3章-1
- 第3章-2
- 第3章-3
- 第4章-1
- 第4章-2
- 第4章-3
つまり、やはり全体を復習してから、細かいところを復習するということです。
復習のときは、作成してあるマインドマップを見返します。マインドマップを使った復習は、情報が一枚の中に入っているので、相互の関連性をつかみやすいというメリットがあります。
何度も、復習を重ねていると、最初はパーツごとにバラバラのように思えた内容が、全体のつながりの中で、理解されてくるようになります。必要に応じて、発見した相互の関連性を示すために、マインドマップに新たに「矢印」を入れてつないだり、同じマークをつけたりしましょう。
2.何も見ないで新たなマインドマップを作成してみる
このようにして、理解が深まってきたと思ったら、今度は何も見ないで、もう一度科目全体のマインドマップを作成してみましょう。どの程度、理解ができているかを確認するのです。
この時、マインドマップにかくことができなかった事項は、まだ、よく理解できていません。理解できていない部分を洗い出すのです。
こうして、理解できていない部分が分かったら、次は、このかけなかった部分を勉強し、不足している部分を補足しましょう。
この際、記憶できていなくても理解はできているということもあるでしょう。たとえば、歴史の年号は覚えていないけれど、どういったことが起きたのかは理解できているというようなことです。この場合は、年号の記憶は後回しにしましょう。シリーズ記事のNo.1「全体像をつかむ」でもお話ししましたが、「理解」と「記憶」は分けたほうがいいのです。
さて、次回は、こうして理解が深まったあと、記憶すべきことをどのように記憶するかについて、お話しします。
また、マインドマップのかき方については、以下の記事も参考になりますので、あわせて読んでみてください。
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