塚原美樹です。
マインドマップの「試験勉強」への活用法のシリーズ記事、今日は「その9」です。ここまでの学習がきちんと行われていれば、かなり試験対策は済んでいるはずです。合格まで、あと少しだけ、頑張りましょう!
さて、前回はマインドマップを使った復習の仕方を解説しました。5回の復習で短期記憶を長期記憶化できるということで、蛇腹式ファイルを使いましたね。
今回は、これまで復習し、記憶に定着させてきたことが本当に記憶できているか、マインドマップでテストする方法を解説いたします。
1.過去問分析表を見てみる
学習の後半では、必ず過去問を解くようにしましょう。毎年の出題傾向を分析した過去問分析表などが、参考書やテキストについている場合もあります。これは、非常に重要な資料ですので、この段階で、再度目を通しましょう。
学習の最初の頃にはよく分からなかったことも、この段階ではかなり分かってきていますので、過去問分析表を見ることで、どこに力を入れて勉強すべきかが分かるはずです。
もし、過去問分析表が無い場合には、以下のようにして、自分で作成することもできます。
- 過去数回分の過去問を用意する (最低3回分、できれば5回分)
- 出題テーマを洗い出す
- 出題テーマと実施回のマトリックス表を作成する
「2」で言っている「出題テーマ」というのは、たとえば、「財務会計」という科目の中の「損益分岐点分析」という小テーマのことを言っています。この出題テーマは、試験にもよりますが、おそらく何十種類かになるのではないでしょうか。
「3」のマトリックス表ですが、「2」で洗い出した「出題テーマ」を縦軸に置き、実施回を横軸に置きます。各実施回にどの出題テーマが出されたか、「◯」をつけてみるところから始めても良いでしょう。もう少し詳しい資料が必要であれば、「◯」をつける代わりに、どのような出題であったかを簡潔にかき込んでも構いません。
2.重要部分のマインドマップをかいて記憶をテストする
過去問分析により、重要テーマが分かってきたら、その重要テーマについてのマインドマップを、何も見ずに作成してみましょう。
これは、以前、シリーズ記事のNo.4「深く理解する」の時に行ったことと同じです。以前は、記憶の正確性までは求めておらず、理解できているかどうかを調べるのが目的でしたが、今回は、もう少し、しっかりと記憶できているかどうかも確認しますので、細かい記憶事項もかくようにします。
このようにして、記憶の曖昧な点、理解の曖昧な点が見えてきたら、そこを再度勉強し直しましょう。
さて、ここまでしっかり学習できていれば、試験対策はまず十分です。しかし、忙しい中で、これだけのことをきっちりやり切るのは、並大抵のことではありません。しっかりとした学習計画と自己管理が何より重要です。
次回は、学習計画の立て方についてご説明したいと思います。
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