塚原美樹です。
今回のマインドマップの「試験勉強」への活用法のシリーズ記事、活用していらっしゃいますか。
身近なことで早速試してみることも、成功への近道かもしれませんよ。
さて、前回は、テキストの内容を「記憶」するために、そもそも「記憶の原理」を知っておこうという話でした。
Imagination & Association
という脳が自然に行っている二つのことを使って、私たちは記憶しているのだということを確認しました。
今回は、記憶術の中でも、比較的使いやすい数字を使った記憶術についてご説明します。これには、ナンバーリズム法とナンバーシェイプ法があります。
1.ナンバーリズム法
ナンバーリズム法は、数字の「音」に何らかの「イメージ (Imagination)」をあてはめ、そのイメージを覚えたいものに「関連 (Association)」させて記憶する方法です。
たとえば、各数字の音の頭文字をイメージにあてはめると、
- いちご
- にんじん
- さんま
- ようかん
- ごま
- ロンドン
- なす
- 蜂
- きゅうり
- 冷凍みかん
のようになります。こうして、各数字にイメージを紐付けて覚えておきます。覚える時は、なるべくイメージが頭に浮かぶようにしてください。
2.ナンバーシェイプ法
ナンバーシェイプ法は、数字の「形」に何らかの「イメージ (Imagination)」をあてはめ、そのイメージを覚えたいものに「関連 (Association)」させて記憶する方法です。
たとえば、
- ペン
- あひる
- おしり (3を90度右に回すとおしりの形に見える)
- ヨット (4がマストの形に見える)
- 鍵
- へび (へびがぐるっと巻きついているように見える)
- 旗
- ダルマ
- 風船 (丸い部分が風船で、下の部分は風船につけられた紐)
- 輪っか
あひるは2という数字の形に似ている |
のような感じです。こちらも各数字にイメージを紐付けて覚えておきます。
3.ナンバー法を試験勉強に使う方法
たとえば、「中小企業支援法」という法律の勉強をしているとします。この法律では、中小企業を業種ごとに定義しています。
- 製造業、建設業、運輸業においては、資本金3億円以下または従業員数300人以下の会社が中小企業であると定義されています。
- 一方、サービス業では、資本金5,000万円以下または従業員数100人以下の会社が中小企業と定義されています。
あなたは、業種ごとに資本金額と従業員数を覚えなくてはならないとします。これをナンバー法で覚えられるでしょうか。
私だったら、こんな風にして覚えるかもしれません。
- 製造業、建設業、運輸業などは男性が多く、現場の人たちの昼食は「さんま (3億円)」が人気。制服を着ていることが多いけれど、実は「おしり (300人)」の部分がすり減りやすくて困っています。
- サービス業は女性が多く、ヘルシー志向なのでランチのご飯には「ゴマ (5,000万円)」をふりかけています。仕事は「ペン (100人)」を持ってメモをすることが多い。
分かりますか?
資本金額はナンバーリズム、従業員数はナンバーシェイプを使っています。
今回は文章で書いてしまっていますが、実際には、これを頭の中で面白いイメージにするのです。
4.記憶の作戦を練ったらマインドマップに落とし込む
こうして、記憶術を使って記憶する作戦を練ったら、記憶術に使ったイメージをマインドマップの中にかいておくのです。その方法は、次回、ご説明しますね。
なお、記憶の原理とつながる脳が自然に行っていることについては、以下のシリーズ記事がありますので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
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