塚原美樹です。
マインドマップの使い方「試験勉強」シリーズ、いよいよ「理解」から「記憶」のプロセスに入っていきます。
さて、前回までは、マインドマップを試験勉強に使う時、テキストの内容を「理解」する方法を解説しました。
「理解」と「記憶」を同時に行おうとすると非効率的になるので、あえて、「理解」だけに絞ってくださいとお願いしてきましたが、ある程度の理解が進んだら、次は「記憶」もしなくてはなりません。
実は、マインドマップはこの「記憶」に絶大な威力を発揮するのです。
今回は、記憶とマインドマップの話をしていこうと思います。
1.マインドマップから記憶すべきことを洗い出す
前回までに解説した方法でテキストの理解を進めていると、おおまかなことは記憶もできているかもしれません。ですが、歴史の年代、法律の年数や数値など、細かい点は暗記しなくてはならないので、まだ覚えていないのではないでしょうか。
この段階で、前回までに作成したマインドマップをざっと見渡して、記憶すべきところを洗い出してみましょう。
個別に覚えるべきものもあれば、関連させて覚えるべきものもあるでしょう。関連させて覚えられそうなものは、まとめるようにします。
こうして、記憶すべきことを洗い出したら、それぞれを記憶するための作戦を考えます。これは「記憶術」というものです。
記憶術には、さまざまな手法がありますが、実はその原理はいずれも同じです。
実は、マインドマップの考案者であるトニー・ブザンは、記憶の原理を知り、独自に記憶の法則を作りました。その記憶の法則にかなったノートが、マインドマップなのです。
2.記憶の原理
実は、記憶術は脳が自然に行っていることを上手く応用してできています。では、脳が自然に行っていることは何かと言うと、
Imagination & Association
です。
どういうことかというと、何かを覚えたいと思ったら、「イメージ (Imagination)」と「関連性 (Association)」を使うと良いのです。
たとえば、あなたも昔、歴史の年号を覚えるのに語呂合わせを使ったことがあるのではないでしょうか。
1192年 鎌倉幕府の成立
これを覚える時、「いい国作ろう鎌倉幕府」と語呂合わせで覚えませんでしたか?
実は、この語呂合わせにも、「Imagination & Association」が使われています。
「いい国」という鎌倉幕府成立に関連するようなイメージを、「1192」という数字の音に関連づけさせていますよね。
記憶術には、場所と関連させる方法、数字と関連させる方法、アルファベットや五十音と関連させる方法、などがありますが、いずれも、「Imagination & Association」を使っているのです。
3.数字を使った記憶術
試験勉強で覚えたいことは、語呂合わせと数字を使った記憶術で、かなり暗記できるはずです。
語呂合わせを使った記憶術は、みなさんご存知ですよね。次回は、数字を使った記憶術をご紹介しましょう。
なお、記憶の原理とつながる脳が自然に行っていることについては、以下のシリーズ記事がありますので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
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