塚原美樹です。
マインドマップの考案者であるトニー・ブザンが教えてくれた「ダ・ヴィンチの法則」。
その三つ目は「五感を磨く」です。
「ダ・ヴィンチの法則」は「天才の頭の使い方」に学ぶための法則ですが、「頭の使い方」と「五感」がどうつながっているのか、ちょっと考えてみましょう。
実は私は、23歳からしばらく、ほぼ毎晩のようにライブハウスで歌手として歌っていました。
今思うと、私にとってこの経験は非常に有意義なものでした。というのも、毎日、違うピアニストと一緒に演奏することができたため、日々、ピアノの音を聞く耳が鍛えられていったからです。
同じピアニストと毎日一緒に演奏するのでは、決して鍛えられることはなかったでしょう。ですが、毎日違うピアニストと演奏をしていると、ピアニストによって弾き方の癖も、演奏の性質も、まったく異なることがよく分かります。
ライブハウスの歌手として駆け出しの頃は、その違いがよく分からなかったのですが、数年経った頃、はっきりと聞き分けられるようになり、やがては、最初の2~3小節の演奏を聞いただけで、その人のピアニストとしてのスキルや、その人自身の性格まで見抜くことができるようになりました。
すると、より美しい音、より求めている音というのが、心の中でだんだん明確化してきます。
この時、「五感」というのは、使えば使うほど、磨いていくことができるものなのだということを学びました。
- 「きく」
- 「みる」
- 「感じる」
- 「味わう」
- 「匂う」
といった五感の能力が高まっていくというのは、つまりは「微妙な違いに気づきやすくなる」ということですよね。
私は、こうした微妙な「違い」が感じられるようになるということは、「真理」に近づいていくということではないかと思います。
文明というのは、目の前にあるものを探求し、そこに何らかの法則を見出していく中で作られてきたものでしょう。
「真理は何であるか?」という探究心があるからこそ、人類は世界の法則を見出し、文明を築いていったのではないでしょうか。
五感を磨き、微妙な違いに気づく能力を高めることは、「真理は何か?」という人間の探究心を高めることと、つながっているように思います。
- 「美しい音を追求する」
- 「美しいデザインを追求する」
- 「美味しい味を追求する」
- 「心地よい感覚を追求する」
- 「芳しい匂いを追求する」
ちょっとした違いに敏感になり、繊細で鋭敏な感覚を養うことは、与えられた才能を活かし、成長していくためにとても大事なことなのだと思います。
マインドマップを普段から使っていると、絵を描く機会が増えるので、ものを「見る目」が鍛えられてきます。光の差し込み方の違いや、ほんのちょっとの形の違い、色の違いに敏感になります。
天才に近づくために、日々、マインドマップを使いながら、自分の観察眼を鍛えて行きましょう!
「ダ・ヴィンチの法則」については、こちらにも記事がありますので、あわせて読んでみてくださいね。
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