脳の第一言語はイメージ |
塚原美樹です。
10年前、マインドマップの考案者であるトニー・ブザンが、日本で初めてインストラクター・トレーニングをした際に教えてくれたことの中でも、一番大切なことはこれじゃないでしょうか。
「脳の第一言語はイメージである」
この言葉を聞いて、あなたはどう思いますか?
何かを考える際に、私たちはまず「イメージ」を思い浮かべるというのです。
当時、私はこの話に膝を打つ思いでした。
これぞ、脳の使い方を理解する上で、最も重要な原理です。
言われてみれば、確かに私たちの脳は、日常の中で自然と「イメージ」を思い浮かべています。
たとえば、
「昨日、何していた?」
と質問されたらどうでしょうか。
頭の中では、
「えっと、昨日はAさんが来社したんだった。それで、あぁ、あの話をして、それから夜は……」
おそらく、こんな感じで思い出しながら、それぞれのシーンを思い浮かべていませんか?
思い浮かべていることは、つまり「イメージ」です。
記憶を引き出すときに、私たちが自然と使っているのは「イメージ」だったのですね。
また、
「明日、何したい?」
と、休日の前に質問されたらどうでしょうか。
「う~ん、まず、掃除と洗濯をしちゃってから、映画館でも行こうかなぁ、それとも公園でのんびりするのもいいなぁ……」
なんて考えながら、映画館のイメージや、この前予告編を見た映画の一コマを思い浮かべていたり、公園の様子を思い浮かべていたりするのではないでしょうか。この時もやはり「イメージ」を思い浮かべています。
未来のことを考えるときにも、私たちが自然と使っているのは「イメージ」なのです。
こう考えてみると、「脳の第一言語はイメージである」という言葉には納得ができますよね。
マインドマップは、それ自体が絵 (イメージ)のようにも見えますし、また、各所に絵 (イメージ)を入れられるノートです。
これは、「脳の第一言語はイメージである」という基本的な脳の原理に適ったものなのですね。
もちろん、マインドマップを使わなくても、この原理は活用できます。
今まで文字や言葉で表現してきたものを、「イメージ」で表現することで、より分かりやすくなるかもしれません。このブログの一番上に掲載したマインドマップなんて、まさしくそんな一枚ですよね。
さて、脳の第一言語については、こちらもあわせて読んでみてくださいね。
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